わたしたちワーカーズコープは協同労働による「仕事起こし・まちづくり」の協同組合です。協同労働の協同組合とは、働く人々・市民が、皆で出資し、民主的に経営し、責任を分かち合って、人と地域に役立つ仕事をおこす協同組合です。協同労働とは、働く人どうしが協同し、利用する人と協同し、地域に協同をひろげる労働のことです。
現在の社会が抱えている様々な問題・課題として、食の安全・失業・ニート・ホームレス・高齢者の福祉や子どもを育てにくい社会などが挙げられます。こういった地域の問題を、人のつながりが希薄で人間らしい労働が破壊されつつある中、わたしたちワーカーズコープは本当に豊かな社会とは何かを考えてきました。人のいのちと暮らしを大切にする、人間らしい、喜びを感じられる働き方を目指して、ワーカーズコープの組合員だけでなく、地域や行政の人たちとも力を合わせてその地域に必要な仕事をみんなで作っていきます。
20年前、私たちは清掃と物流の小さな委託現場から始まりました。小さかった委託現場から、新しい仕事と仲間を次々と増やしてきました。そして今や物流、総合施設管理、介護、子育て、障がい者就労支援、若者自立支援、食・農関連など、全国380ヵ所に広がりました。私たちの考え方に注目する自治体も増えて、公共施設の指定管理の仕事も全国に広がっています。
会社(企業)で働く場合は、株主が出資して、経営する人がいて、雇われた人が働くのが一般的。わたしたちは、このすべてを自分たちで協力し合って行います。 出資・経営・労働。「雇う・雇われる」という関係ではなく、自分たちでお金や知恵を出し合ってみんなで力を合わせて働く協同組合です。わたしたちワーカーズコープはみんなで力を合わせて働く「協同労働」の協同組合として、3つの「協同」を大切に考えています。
子ども達が豊かに育っていくためには、何より平和な社会が基本です。しかし、その願いに反して、子ども達はかつてない社会不安を反映して、親子の絆を絶つような悲しい事件や深刻な出来事に日々さらされています。 かけがえのない子どもの命が大切にされ、よりよい社会を生み出す力を育てていけるように、人権を守り、主体的な育ちを支えます。子どもからのアンケートや子ども会議、子どもまつりなどの自主企画を通じて、子どもの主体性が発揮できるような 取り組みを心がけています。